Mar 29, 2011

泥だらけのアルバム

東北関東大震災のニュースなどをとおして時おり見る、被災地で見つかった泥だらけになった誰の物ともわからぬ記念写真や家族のアルバム。被災者自身が現場に戻って見つけた物もあれば、救助の人たちが見つけた物もある。救助の過程で見つけたアルバムや写真を、被災者にわかるように一カ所に集めていることも報道されていた。ずれにせよ、たとえ見ず知らずの人のものであっても、写真を無下に扱えぬという心情がわき起こるものだ。

「写真」というものが、これほど人の心にとって大切なものだったと、今まで考えも及ばなかった面から悲しいほどに認識させられた。

何年も前に私自身が両親を亡くしてから、確かに写真に対して人が潜在的に抱く「思い」があり、それは「作品」として仕立てられた写真などとはまったく別物であると、何となく感じていはいた。

「作品」と呼ばれる写真の、何と空虚なことか(事実、この場に及んでは何て浅はかに聞こえることか)。でも、時代を超えて語られる写真があることは確かなのだ。そういうものは、「作品」という領域を越えているのかもしれない。そもそも、作品って何だ?

泥だらけのアルバムのほとんどは、決して作品として撮られたものではないだろう。でも、実際にはその変哲もない写真たちは、命や魂に関わる領域のものなのだ。

Jan 13, 2011

Urban Agnas and Sabina Agnas play music by Eva Möller


スエーデンのトランペット奏者ウルバン・アイナス。
クラシック奏者だが、ここではスパニッシュ調の曲にトランペットが良い感じで合っている。

Dec 25, 2010

Season's Greetings

「笑顔で、鼻歌まじりくらいの気持ちで歩んでいく・・・」

今年、撮影をとおして出会ったイニュッホイ(グリーンランドのポーラー・エスキモー)の腕利きの猟師から学んだことだった。

「今まで大きな獲物を逃して悔しい思いをしたことはあるか?」

ある日、彼にそんな質問をしたことがあった。
その問いに対して、彼はしばらく腕組みをして真剣に考えたあと「そんなことは感じたことも、思ったこともない。そもそも獲物なんてものは、獲れて儲けものだ」と答えたのだった。その時、なんて愚かな質問をしたことかと後悔したものだった。狩猟とは天候や運など様々な要因が複雑にからみ合い、個人の技術や努力だけで報われるものではないのだ。そして、何と言う謙虚さ、潔さか・・・。やはり、環境は人も育むのだと再認識したのだった。

そして、そんな彼の日常には笑顔や鼻歌が絶えなかった。極地の厳しい風雪に晒されてきた彼の精神は、鋼のように冷徹で強固なのではなく、ツンドラの荒野に生える新緑を湛えたしなやかなヤナギのようだった。
(写真はアッパリアス『ヒメウミスズメ』の群)

Dec 17, 2010

気に留めておきたい言葉。


Technique comes from practice and discipline, but quality comes from understanding. W. Marsalis

Oct 10, 2010

Diapason Decouverte賞


このブログでも紹介した、弦楽器製作家・演奏家であるD. バディアロフの無伴奏チェロのCDが、フランスにおいてDiapason Decouverte 賞を受賞したそうです。11月発売のフランスの音楽雑誌「ディアパソン誌」で発表されるそうです。おめでとうございます。

Simple, but powerful words by the Inuit sharman from the early 20th century..


"All true wisdom is only to be found far from the dwellings of men, in the great solitudes; and it can be attained through suffering. Suffering and privation are the only things that can open the mind of man to that which is hidden from his fellows" IGJUGARJUK, of Caribou Eskimos.

Oct 4, 2010

The appaliarsuk catcher of Greenalnd


The appaliarsuk catcher with his ippoq. Appaliarsuk or little auk is a vital part of Polar Eskimos' diet. Whenever I meet hunters of the far north, I feel humble. Any toils artists face seem to be trifling compared to the tough reality of the subsistence life.