Jul 3, 2011

写真展「sila」「グレイト・スピリット展」


1日から個展「sila (シラ)」がフォト・ギャラリー・インターナショナルで始まりました。
初日のレセプションには多くの方々にお集りいただき、ありがとうございました。同時発売の写真集も、各方面の方々から好評を頂いております。レセプションではちょっとしたサプライズもあり、大変光栄でした。あらためてお礼申し上げます。


さて、今週6日からは清里フォト・アート・ミュージアムで「グレイト・スピリット展」も始まります。今やアメリカ・インディアンを語るうえでは欠かせぬエドワード・カーティスの作品、そして本邦初公開となるサルダール=アフカミ氏がとらえたシャーマニズムが今なお色濃く残るユーラシアの文化・・・。
私自身の出展作品は、初期のものから最新作までを網羅しています。プラチナプリントも16年間を掛けて制作してきているものなので、それぞれのプリント自体の微妙な変化も垣間みることができるかもしれません。

今回の企画展は、非常にスケールの大きな作品展になることと思います。
静かな森のなかにある美術館へ、ぜひお越し下さい。

Jun 18, 2011

「sila」sneak preview 2


風合いや手触りがプラチナプリントに近い紙を選びました。紙とインクの相性は印刷するまでわかりませんでしたが、結果は大正解。印刷の良さと相まって、プラチナプリントの雰囲気をかなり再現できたと思います。この紙にはサトウキビの繊維が入っており、その名も「シュガー」。厚手で贅沢な紙。そのため重量級の写真集となりました。この写真集は指先での感触もぜひ楽しんでください(舐めても甘くはありません)。

「オリジナルプリントそのままでは?」と思えるほど、ある意味では怖いくらいの再現性です。

本文64点の作品を収録。
16年を掛けてアラスカ、カナダ、グリーンランドを撮影してきたものです。

周極地図と写真解説。

税込¥16,800。7月1日発売開始。印刷クオリティや装丁など、撮影者自身が色々な理想を追求して制作しました。写真集としては高額ですが、少しでも買い求め易い価格に近づけようと出版元の PGI に努力していただきました。ISBN は取得していませんので流通には乗りません。PGI の店頭かオンラインストアでの販売が基本です。ご購入はこちらへ。

「sila」sneak preview 1


ケースはタイトル文字とエスキモーの面の空押し。
至ってシンプルなケースですが、面の型を作るためのデータ作成が相当大変だったそうです。デザイナーの杉本さん、ありがとうございました。

35 x 35 cm の大型写真集です。
タイトル文字のブルーとグリーンの微妙な中間色は、グリーンランド北部で見た氷河の色をイメージしています。氷河の色は透過光なので印刷での完全な再現は不可能ですが。

テキストは英語、カラーリスット(西グリーンランド語)、日本語での表記(写真は西グリーンランド語)。カラーリスットはグリーンランドでの呼び名ですが、アラスカとカナダのイヌイットの言葉と同じ言語です(方言の違いはあります)。グリーンランドではまだ第一母語として話されていますが、アラスカとカナダではある年齢以上の人たちしか話せなく、そのような地域では今世紀中に消滅してしまう可能性が大きな言語です。

アラスカ、ヌニヴァック島のユピック・エスキモーのシャーマンの言葉から物語が始まります。この言葉は、デンマークの探検家クヌート・ラスムッセンが1920年代に第五次チューレ探検のなかで記録したものです。薄い斑模様のトレーシングペーパーに文字を印刷。1ページ目の写真が霧の向こう側に透けて見えるイメージでデザインしました。

入稿はオリジナルのプラチナプリントで。テスト印刷を繰り返し、プリンティングディレクターと印刷現場の方々のおかげで、最高の印刷結果を得ることができました。「これくらいの印刷は目指したい」と、目標とした高品質の写真集は何冊かありましたが、それらを凌駕するほどです。

Jun 17, 2011

写真集発売・写真展開催


写真集「sila」の発売を記念して、個展「sila」をフォト・ギャラリー・インターナショナルにて開催します。7月1日から8月27日まで。

展示作品は、すべてプラチナパラジウムプリントです。

また、写真集掲載作品もすべてオリジナルのプラチナパラジウムプリントから再現した高品位な印刷です。

Jun 13, 2011

田口ランディ x 八木清 in 早稲田大学小野記念講堂



これは、7月6日から開催される「グレイト・スピリット:カーティス、サルダール=アフカミ、八木清の写真」の関連企画として開催されます。

先着順、入場無料。

May 26, 2011

K・MoPA 「グレイト・スピリット」展

May 24, 2011

「グレイト・スピリット / カーティス、サルダール=アフカミ、八木清の写真」展開催


7月6日から清里フォトアートミュージアムで開催される「グレイト・スピリット/カーティス、サルダール=アフカミ、八木清の写真」にて、プラチナプリントを出展します。

エドワード・シェリフ・カーティスといえば、アメリカインディアンの肖像写真などで有名ですが、彼はアラスカも訪れてヌニヴァック島やノアタック周辺のエスキモーも撮影しています。私も写真家を志す以前から彼の名と作品を知っていました(大学で受講した人類学、言語学などの授業では、必ず彼の名前や功績、写真やフィルムが紹介されました)。

現在は、彼が生きた時代とは社会(先住民社会も含め)も写真も大きく変化したところがあり、私自身も”彼のような作品”を写すことよりも、”自分が生きるいま現在”を写すことを常に考えてきましたが、やはりカーティスの作品は心のどこかで意識し続けてきたように感じます。私自身の作品が彼の作品と同時に展示されることは夢にも思ったことはなく、このような機会に恵まれたことを大変光栄に思います。

サルダール=アフカミ氏の作品は、今回が日本初の発表となります。中判カメラで撮影して拡大ネガから大きなサイズのプラチナプリントを制作されているそうですが、中判の機動性を生かした独自の作品を見ることができるのは、いまから楽しみです。

この写真展にあわせ、東京でプリイベントの開催も予定されています。
詳細が確定次第、このブログでもお知らせします。